競技馬を作るには?

競技馬を作っていく上で必要な事。
こんにちは、Sazamiです。

必須事項 

 

1、馬体の調整

一 耐久競技未経験の馬は、少なくと も6ヶ 月以上、馬体の調整を必要とする。

― 以前、耐久競技を経験したことのある馬は、もっと早く、短期に調整できる。耐久競技の経験が多ければ多い程、より早くその馬は最良の体調にもって行くことが できる。

一 満8才未満の馬は、毎年少なくとも3ヶ 月の休養を与える事が有益である。 これらの馬に対する競技参加計画には、競技と競技の間隔を少なくとも3週間はあけ る必要がある。これは馬体の保健等の為に大切なことである。

一 満10才未満の馬は、1年に少なくとも1ヶ月の休養が必要である。この休養により馬 体の筋肉繊維の損傷が修復される。この休養は馬が競技や訓練に対しての積極的な気 持ちを維持させることにも有益である。

一 満11才 以上の馬については、激しい競技の後での。完全体養はもっと短い期間で足りる。これらの馬に、余分な肉をつけさせて体調が競技に適さなくなるようなことは、 決してさせてはいけない。

一 馬体を調整させる為の騎乗法は、遅い歩度で長時間乗る訓練と、騎乗時間は短いが、 早い速度で走行する訓練の両方を行うことが必要である。丘陵や山地を騎乗すること は、馬体調整の最良の方法である。

― 馬の状態を絶えず観察し、脱水症状や乳酸が生成される徴候を見逃さないこと。 “リチャージ”又は、他の電解質の投与は好結果をもたらし、 “ニュー トラデック ス”は、乳酸の生成の軽減や抑制に効果がある。ニューとデラックスは乱用してはいけない。

 

2、耐久競技馬の飼料

一 耐久競技馬の飼料の質は極めて大切である。飼料は、エネルギー、蛋自質、ビタミン 類、ミネラル類、電解質等を含有していなければならない。

一 製品化されている “ミタヴアイ ト”馬用飼料は、その有効性が極めて優れていること が実証されている。 “アスリー トプラス”は高品質の蛋自質、エネルギーの付加に必 要なビタミン類、ミネラル類、電解質等を高単位供給する。 “ターボゴール ド”は、 訓練中の耐久競技馬に、より高単位のエネルギーを付与する為に、給飼する。

一 馬が、それ程激しい訓練を受けていない時は、特に過剰のエネルギー (タ ーボゴール ド)を給飼しないように留意する必要がある。過剰なエネルギー飼料の給飼は、乳酸 の生成を促進することになる。

― 耐久競技馬には、飼料に良質の粗飼料を利用することも必要である。これは、良質の 牧草の生えている放牧場への放牧及び良質の乾牧草の投与によってまかなうことがで きる。新鮮な水がいつでも好きなだけ飲めるようにしてやることが大切である。

激しい訓練を受けている馬には 一 毎日2回給飼する。

1回 の給与量

  • アスリー トプラス 1kg
  • ターボゴール ド 500g
  • 圧ペン燕麦 1kg
  • ルーサン切り牧草 1kg

リンゴ酒で作った酢 (10ml)を給飼毎に与えれば、消化を助長 し、健康維持に役立つ。脱水症状の徴候のない限り、他の添加物は必要ない。

一 飼料の過剰給与よりは、過小給与の方が馬にとっては悪影響が少ない。

 

3、耐久競技馬の削蹄

一 耐久競技馬の装削蹄は、その飼養管理における最も大切な面のひとつである。 馬は非常に長い距離を、しばしば固い道を走行する。馬体の損耗は、まず蹄から始まる。

一 装蹄師は、地面と蹄尖部の蹄壁とがつくる角度が満足できるように4蹄が正しいバラ ンスで坐りが平らになるように削蹄 しなければならない。

一 どのように削蹄するかは、個々の馬の蹄による。馬の蹄は千差万別である。

― プラスチックのウェッジ及び矯正蹄鉄の使用は、バランスのとれた坐りの平らな蹄に するのに非常に役立つだろう。

一 地面と前肢の蹄壁がつくる角度は、54~ 58°の範囲でなければならない。後肢の蹄 の角度は56~60°の範囲でなければならない。

一 ある馬にとっては、ウェッジなしでできる蹄角度より、蹄にウェッジを使用すること によって、より蹄角度を大きくするのに役立つ場合がある。

一 固い道からの衝撃は、蹄と蹄鉄の間に “ショックテーマー”(蹄負面に入れる)リ ム ・パッドを装着することで軽減させることができる。

一 挫石からの保護は、蹄底全面を覆うパッドを装着することで達成できるが、パッドと 蹄の間に砂や小石が入り込まないように、パッドと蹄の間にシリコーンの充填剤を使 用する必要がある。

一 たとえ蹄鉄が磨耗 していなくても、耐久競技馬の蹄鉄は4週間毎に改装する必要があ る。蹄尖部は、蹄踵部より生長が早いので蹄角度が小さくなるからである。

―損傷した蹄は、適切な装蹄ができない蹄は[エクイロックス]と呼ばれる製品で修復できる。

 

4.鞍及び馬装具

― 何よりも、まず第一番に耐久競技選手が長距離を走行するに際して、鞍が馬と人に とって快適なものでなくてはならない。

一 近年、この快適さを提供するように、耐久競技専用鞍が考案されてきた。 こうした耐久競技用の鞍にも優劣がある。

一 (耐久競技用)鞍は、馬背の広い範囲に圧迫が分散し、しかも背骨を圧迫しないようなものでなければならない。

一 鞍下に敷くパッドは、馬背への当たりは柔らかいが、衝撃を吸収するものでなければ ならない。衝撃吸収パッドは、馬背保護には有効であるが、 “ゲルバッド”はいろい ろ問題を起こしている。衝撃吸収パッドは、通常の鞍下パッドの上に重ねて使用する 必要がある。

一 頭絡類は、馬によく合つており、馬に不快感を起こさせないものでなくてはならな い。多くの馬は、街がなくても乗りこなせるし、その方が馬にとってもずっと気分がよい。水を飲むにもずっと楽である。

一 チェックポイントでの (心拍数)回復度を評価する為に、ハー トレー トモニターを使 用するとよい。これは国際競技や国際馬術連盟の競技規程を適用する国内競技においては、特に大切なことである。

 

5.耐久競技馬 の訓練

一 馬が異なれば、その馬の訓練要件も異なる。週に3日 を越えて訓練してはいけない馬 もいる。そうした馬は、それ以上乗られると体重が減少し、訓練での動きが悪くなる からである。又、週に5日 訓練しないと、よい体調を失い、体重が増えすぎる馬もい る。

一 耐久競技馬は、大体、距離が20キ ロ以下の騎乗運動が必要で、週に1日 は30キ ロから 40キ ロの距離を乗られる必要がある。

―160kgキ ロの競技出場の訓練としては、少なくとも80キ ロの競技を3回 はこなしている 必要がある。これらの競技の間隔は3~4週間離れていることが望ましい。

6.耐久競技馬のビーキング (体調を最高調維持にもっていくこと)

一 耐久競技馬は、競技の10日前に動きを最高調にもって行くとよい。

一 これをうまく達成するには、この時点の前に馬の体調を高水準に達成させていなけれ ばならない。

―この時期を通じて、その競技の距離の25%を超える距離の激しい訓練を馬に課してはならない。

(例えば、160kmの競技なら40kmを超えてはならない。)

ー馬の運動時間は1日あたり大体2時間とすべきで、それより長い日もあれば短い日もある。

―馬体の熱をもっと早く発散させられるように、馬体の被毛は刈っておくべきである。

毛刈りは競技の7~10日前にするのが望ましい。

―馬の脱水症状や乳酸生成の諸兆候を見逃さないよう、よく観察する事。

―競技前の24時間の間には、電解質を与えるとよい。電解質は、飼料毎に少量ずつ投与するのが望ましい。

―馬の食欲を促進させるには、飼料を日に3回に分けて給与させるとよい。この場合、給与量は1日に100mlを超えないように注意する必要がある。

7、競技における騎乗

―耐久競技の騎手は、殆ど首尾良い騎乗を望んでいる。これは、競技者が異なれば、乗り方も異なるという事である。若い馬や経験のない馬で80kmのコースを完走するのが目標なら、初めて入着を目指して騎乗する場合もある。

―どの耐久競技においてもそうだが、多くの人が完走できない。獣医委員に失格させられる人も居れば、自ら棄権する人もいる。

―耐久競技騎手の中には、常に高いレベルの成績を達成する事を目標にしており、その意欲が彼らを常に入賞させるのである。

―高いレベルの成績達成には、色々な能力が不可欠である。

  1. 自分の馬に対する判断力
  2. 気温と湿度に対する判断力
  3. コースに対する判断力
  4. 耐久競技におけるあらゆる面に狙いを定める、つまり集中する能力である。

―競技の当初から、あまりに早いペースで走行すれば、完走さえもできなくなってしまう危険を冒すことになる。競技の後半にスピードを早めるのが上策である。

 

8.獣医検査地点での馬の手当

―馬の手当の第一の目的は、獣医検査を受ける耐久競技馬が所定の許容最大心拍数以下 になるようにし、速歩の歩様検査を無事に通過させることである。

―検査地点に到着 した馬は、そこへ行くまでの運動量により体温が上昇 しているの が普通である。気温が極<低 <(5℃未満)なければ、馬の体温を下げてやる必要 がある。

―気温が10℃を超えていれば、氷水で (タ オルを使い)馬の頚と肩、及び (ス ポンジ で)腹部と4肢を冷却してやる必要がある。

―後躯の大きな筋肉は、氷水で洗い流 してはいけない。これらの筋肉は、濡らした スポンジで汗とほこりを除去するように拭きとってやることが大切である。

―気温が5℃~10℃の間なら、氷水の代わ りに冷水を使用すべきである。後躯を スポンジで拭いたら、馬衣か毛布をかけて温かくしてやる必要がある。

―気温が5℃未満だと上昇していた馬体温は、急速に下降する。頭部、頚筋、及び肩 は濡らしたスポンジで拭いてやればよい。

―いかなる場合でも、乾いた手で馬に触 り体温を確認する必要がある。氷水や冷水を使 用できない馬体部位には、手で触ってみることが大切である。

―馬が検査地点に到着 したら直ちに脱水症状を見る為に、皮膚をつねって戻 りを見るテ ス トもやってみる必要がある。脱水症状の徴候が見られたら電解質を経口投与しなけ ればならない。

―国際馬術連盟の競技規程が適用される場合は、心拍数をできるだけ速やかに、そして 定期的に検査する必要がある。電気心拍数検査計を用いれば、こうした検査がより容 易にできるが、獣医検査区域に入る前には聴診器で心拍数を確認する必要がある。

―馬体の芯で体温が十分低下 していないと、獣医検査区域で心拍数が増加することがあ ることを心に留めておくことは大切である。馬体冷却の為に馬にかけた水はすぐに暖 まるので、皮膚からこき落としてやる必要がある。

―馬が獣医検査地点に到着したら、直ちに水を与え、少量の飼料を給与する必要があ る。これは馬の気分を和 らげ、腸の活動を活発にするのを助長する。

 

9.獣医検査

―獣医検査へ馬を引いて行くのが誰であろうと、獣医検査が行われる間、終始馬と馬に とられる処置に、すべての神経を集中しなければならない。

―獣医検査に馬を連れて行く人は、その競技に適用される規程を熟知 していなければな らない。 獣医検査を受けている間、馬はできるだけ寛いだ気分で落ち着いていなければならな い。

^馬を保定している人は、おだやかで静かで、しかも馬に神経を集中していなけれ ばならない。 もし馬が神経をいらいらさせたり、周囲の物事に気を使ったりしていると、心拍数は 増加する。

―馬に付いている人は、馬に精神状態をおだやかに保つ必要がある。もし心 拍数の増加がこれらの理由によるものであると思われるなら、心拍数の計測が行われ る前に、少 し計測を延期してもらうよう申し入れを行う必要があるかもしれない。

―馬を保定している人は、馬に対 して獣医やスチュワー ド (獣 医区域整理役員)が馬に 何をしているかを知っており、そして馬が獣医検査を受けている間、馬を落ち着かせ ておく為に必要なことはすべてやらなければならない。

ーすべての耐久競技馬は、自分を引いてくれる人について楽に速歩するように調教され ていなければならない。馬を引く人は馬の頭より前に出たり、馬の肩より後方で引い てはならない。

―馬を引く時は、引き綱をゆるくして速歩をさせる必要がある。 馬は引き手の要求に応 じて、どのような早さの速歩でもできるように調教されている 必要がある。

―競技終了後の獣医検査を受ける前に、 (30分間の)馬の手当の間中、馬体が冷えない ようにし、歩かせておく必要がある。 もし心拍数が記録されてから、獣医検査及び速歩の歩様検査までに時間の遅延がある なら、獣医検査までの間、馬を歩かせ続ける必要がある。

―獣医検査に “カーディヤック回復指数”の速歩が含まれているならば、ゆったりとし た早さの速歩を馬にさせる必要がある。こうすれば、速歩が終わって2回目の心拍数 が取られるまでに少し静止するゆとりを馬に与えるだろう。

 

10.競技 の後

― 競技終了後、耐久競技馬は十分介護する必要がある。

―競技後の介護の目的は、馬をできるだけ速やかに、平常の状態に回復させることである。これは、脱水症状に対する水飼い及び電解質の投与とエネルギー補給の飼い付けを含む。

―更に硬直した筋肉や関節周囲の腫張に対する手当も馬に施す必要がある。定期的な感覚で馬を引馬で歩かせることも効果的である。ホメオパシー療法を施すことが、馬には重要な効果がある。それらの療法は、競技の前、最中、終了後に馬の介護に役立つ。

―「救助療法」は競技前や獣医検査を受ける前に神経質な馬を落ち着かせるために応用してもよい。

―感染症を予防し、腫張や硬直の除去に馬の免疫組織を増大させるために、4つの医療法を適用s手もよい。

―競技の後では、激しい訓練を再び開始する前に、馬に十分回復する余裕を与えることが大切である。

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