馬の心を制御する方法#22(終)

こんにちは、㌔㍉コンなSazamiです。

この記事は「馬の心を制御する方法(1997/10/6~11)」の資料をもとに作成しています。

基本的に原文のままですが、若干茶番が入ります。ご了承ください。

今回は、社会的順位の決定方法:馬のボディランゲージです。

ではいってみましょ(/・ω・)/

馬を従順でかつ意欲的に満ちた動物にする方法

これまで、それぞれの動物がどのような身体的防衛機能を持っているかを説明してきた。

その機能が、その動物の主要な防衛行動を決定付けるのである。イッヌは唸って歯を出し、かみつく。

牛は頭を下げ、、角で攻撃する。馬は、頭と首を上げ、鼻孔を膨らませ、筋肉を収縮させて逃走の準備を行う。

各動物の主要な防衛機能を抑制すれば、その動物は無力となり、一般的には、その無力さを認識し、最終的には、服従のサインを送るようになる。(ここでも、これは私独自の観察に基づく意見であり、確立させた科学的事実ではないことを明らかにしておかなければならない。)

イッヌの口を縛って閉じれば、以前は攻撃的であった行動が極端な服従の行動に変化する。

イッヌは体を低くし、放尿し、肛門腺の形態の変化によって服従の状態を現す。

現在、イッヌの調教用の口輪が人気となっている。この口輪は、首の周りにカラーがなく、その代わりに頭絡が使用されている。紐をちょっと手操ると、頭絡が犬の口を閉めるような仕組みになっている。

それは、主要な防衛行動を抑制するという考えに基づいているのである。事実、イッヌやオオカミは一対一の戦いのときにこの技術を使用する。相手の鼻を歯で咥えて圧力をかけるのである。イッヌは、「口を閉じたぞwwお前の防衛機能は封じた。私の勝ちだww」と言っているのである。

我々は、頭を抑制して牛を管理する。鼻トングあるいは鼻リング、または柱あるいはヘッドゲートを使用して、牛の主要な武器である角の使用を封じるのである。そのような抑制手段は、イッヌや馬やその他の多くの動物に使用することはできないが、牛には極めて有効なのである。

豚は、牙の後の鼻の周りに、輪になったワイヤーあるいはケーブルを回して抑制する。

牙は、豚の目に見える唯一の武器である。

法の施行者は、攻撃的な囚人が後手に手錠をかけられているときは、一般的に服従の態度を示すことを知っている。人間の場合、両手が主要な防衛用の武器である。

恐らく、上記の観察はもう少し深く考察する価値はあるだろう。だが、馬の場合は、その概念の有効性に疑問をさしはさむことはできない。前述した様々な動物の中で、逃走(動くこと)が野生で息のコツための主要な手段になっているのは、馬だけである。動くことは、馬の「生活」である。従って、馬の動きを抑制することは、その心を制御することになるのである。そして、心を制御することによって行動の制御(行動の確立あるいは修正が可能となる。考案された馬のトレーニング方法は、いづれも、行動を抑制するカギとなる馬の動きを抑制することを基本としているのである。

馬の動きは、以下の2つの方法で抑制することができる。

 

1、馬がじっとしていることを望んでいるときに、馬の動きを起こさせることが可能である。

 

2、馬が、動くことを望んでいるときに、馬の動きを禁止することができる。

いづれのケースにおいても、馬は最終的に人間に服従することになる。馬が助けを求めるとき、群れのリーダーはジレンマから抜け出る方法を教える。そして、馬は、ボディ・ランゲージによって、行動の変化を示すのである。

ここで、馬の動きを抑制するこの2つの方法を実際に応用することを考えてみよう。

 

動きの禁止(逃走の抑制)

馬は、脅威を認識すると、地形が許す限り、ほぼ直線的に逃走する本能を持っている。

その能力を抑制すると、馬は服従するようになる。その最も初歩的な艇は、初期調教である。

適切な初期調教が行われた馬は(すべての馬に対して適切な調教が行われるわけではない。)ひき手綱に従い、立ったまま何かに縛り付けられるのを受け入れるのである。適切な調教が行われた馬は、頭絡を付けたときに行動が目に見ええる形で変化する。馬の獣医師ならだれでも知っているこの現象の顕著な例は、子供が生まれたばかりの攻撃的な繁殖牝馬の行動である。そのような繁殖牝馬の一部は、極度に攻撃的になる。しかし、捕ま得られて頭絡を付けられると、態度が唐突に変化するのである。攻撃性が不安と懸念に変化し、取扱者におとなしく服従するようになるのである。未調教の馬は、年上の調教された馬に縛り付けて、調教を始めることが多い。また経験豊かなドライビング・ホースの隣において調教する場合もある。北米及び世界のその他の地域において、癖の悪い馬の乗り手は、馬の後ろ足を縛ることが多かった。それは、単に馬を蹴るのを禁止するためだけではなかった。動きを制限することによって、馬を心理的に服従させる効果もあったのである。

また、1本の前脚に足枷を付けても、同じような効果を上げることができる。19世紀のアメリカでもっとも有名な「馬の調教師」であったラリーは、主に1本の前脚に足枷を付けて乱暴な馬を強制したのである。全盛期の有名なホースマンたちは、この方法や、馬の逃走を抑制するその他の方法を用いた。

マグナ―も、頭と尾を縛り付ける方法を用いた。

頭と尾を縛り付けた馬は、逃げようとしても、円を描くことしかできず、やがて、おとなしく服従するのである。

ピアリーは、W型の動索を使用した。それは、馬が逃げようとしたときに馬をひざまずかせるどk具である。ヘイズは、、それらの技術すべてを使用した。また、馬を転んだままの姿勢にさせておくのも(脇腹を下にした無力な状態)深い服従の態度を引き出すのに有効であることが古くから知られている。

塩化スクシニルコリンという薬物の使用に関して広範な経験を持っている獣医師は、この薬物が大きな心理的効果をもたらすことを観察してきた。この薬物の麻痺作用によって、動けなくなった馬は、(しかし、意識は完全に覚醒していて、周囲の状況を認識できる状態)立ち上がった後に、人間に服従する態度をとるのである。

若い馬に足枷を付けて耐えさせるのも、調教の重要な部分である、と私は考えている。

その際には、4つの足それぞれに足枷を付けると同時に、2本まとめて足枷を付ける作業も行うこと。

その措置によって馬は人を尊敬する態度を見せるばかりではなく、脚をおとなしく取り扱わせることも覚えるようになる。それは、装蹄師にとって利益となると同時に、馬をワイヤー、ロープ、あるいはフェンスに誘導するときに、事故の可能性を大幅に削減することにもなる。

ホースマンは、馬を互野外ではなく、その馬の馬房の中で扱うよう獣医師に進めることが多い。それはなぜだろうか。馬はなぜ、自分のテリトリーの中では、野外に比べて協力的になるのだろうか。

それは、馬は馬房の外に逃げられないことを知っているからである。

従って、より服従的になるのである。

馬を診察するときには、一般的に枠場を利用すると馬はリラックスし、従順になる。但し、馬が枠場に入る調教を受けていると仮定した場合である。また、大半の獣医師は、繁殖牝馬の触診を行う場合は広い場所で行うよりシュート(囲いのある狭い通路)で行うほうが馬はリラックスすることに気が付いている。

馬の目隠しは、長年にわたって抑制の手段として使用されてきた。なぜ、目隠しが有効なのだろうか。

それは、乗り手の足の圧迫に反応して、馬に横方向に移動させる為である。馬の推進力は後肢が担うので、前進、後退、あるいは跳ね上がる能力は、横方向に減退するのである。

その後、熟練した乗り手は、馬の頭と首をを垂直に曲げる作業を行う。馬は、頭を垂直方法に曲げても走ることができるが、馬の通常の全力疾走の姿勢は、頭が上がり、鼻が伸びた姿勢である。

興奮した馬でも、乗り手が一貫して馬が円を描くように操作すると、最終的には落ち着きが出てくる。

それは、馬が身体的に疲労するからではない。その行動が希望通りの結果(逃げること)をもたらさないことを理解するからである。大半のホースマンは、この技術を使っている。

数時間もしっかり縛られた若い馬は、当初、いらだつことがあるが、最終的には、あきらめ、落ち着いた状態になる。ホースマンは、馬が「忍耐」を身に付けた行動が改善されたと考えるが、実際は、従属が馬の行動に変化をもたらしたのである。つまり、逃走が不可避であることを馬が理解したのである。

上記の説明は、馬の逃走を抑制することによって馬を支配する方法の数例に過ぎない。

 

馬を動かす

馬を調教するそのほかの多くの方法においては、馬を動かして、馬にリーダーシップを確立する原則が採用されている。例えば、帳場策運動、ドライビング、丸馬場を使用して行う長手綱を使わない運動(次第に人気となっている)などがある。

しかし、この場合も逃走を抑制するという原則は生きているのである。というのは、動きが促進皿レイルとは言え、それは、限定的かつ方向性を持った動きである。従って、認識した危険から全速力で直線的に遠ざかるという馬の本来の欲望とは、極めて異なっているのである。

馬による服従の典型的なサイン(頭を下げ、唇を舐め、何かを咬むような様子を見せる)は、馬の動きを促進することによっても、あるいは逆に動きを抑制することによっても、引き出すことができるのは興味深い。1本の前脚を折り曲げられ、そのままの状態で紐あるいはロープ¥の足枷を付けられた馬は、最終的には服従のサインを出す。また、その馬を丸馬場に入れ、帳場策運動のムチあるいは旗などを使って下げ、口を動かし助けを求めてくる。そして馬に休憩を与えると、皮肉なことに、恐怖を与えていた取扱者に近づき、服従を意味するボディ・ランゲージで話しかけながら、群れのリーダーとしての役割を担うことを要請するのである。そのような現象を目にしたい読者は、それらの優れた調教師が丸馬場で馬を調教する様子を撮影したビデオを見るとよいだろう。

このシリーズはここでおしまいです。

 

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