馬の心を制御する方法#3トレーニング方法

『馬には生活に必要なことをすべて教え込むことが可能である』

手を掛ける馬に刷り込みトレーニングを行うことは、人にとっても馬にとっても有効なことが前回の記事でもわかったと思います。
今回は具体的にどのように刷り込みトレーニングを行えばいいのかをうp主の見解で書いていきます。ただし、今回の刷り込みトレーニングは仔馬限定になります。のちに限定じゃなくなるかもしれませんが。

ミラー博士による仔馬の刷り込みトレーニング

仔馬の刷り込みトレーニングは、約1時間のセッションが3つで構成されている。

1回目…仔馬が生まれた直後

2回目…仔馬が健康な限り、仔馬が生まれた日に行う。

3回目…2回目のセッションの次の日に行う。

 

なお、2回目と3回目のセッションは仔馬が立っていると疲労するので15分ずつの作業に分割し、休憩を入れるといい。

・最初のセッション

仔馬が生まれた時、立ち上がる前に開始するのが理想的。

仔馬が立ち上がろうとするときは、横たわる姿勢を取らせる。

そして、立ち上がろうとするときは、その行動を抑えること。

感覚的な刺激を低減させる。

以下の行為をすれば人間に服従する態度が生まれる。

最初のトレーニング・セッションの主な目的は、大半の感覚的な刺激(視覚的、聴覚的、触覚的、嗅覚的な刺激)にたいする仔馬の感受性を低減することにある。それらの刺激の大半は、仔馬が日常の世話の中で経験する刺激に類似している。例えば電気バリカンの音による刺激、あるいは、取扱者が馬の体の様々な部分に触る刺激、などである。それぞれの刺激は、仔馬がその刺激に慣れるまで(全く反応を起こさなくなるまで)繰り返される。

以下の行為は『情動洪水法』と呼ばれるものです。

 

具体的な方法

刷り込みを行う取扱者は、まず仔馬を寝かせた状態で、四肢を曲げた状態にし、首を左右に完全に曲げた状態にする。

そして、あらゆる場所を触ったり、穴に指を入れたりする。

体全体にブラッシングを行い、それぞれの足を持ち上げ、マッサージする。

耳を触り、更に耳の穴に指を入れて揺らす動作を行う。

1本の指を仔馬の口に入れ、上唇の下部と舌を撫でる。
ゴム手袋を着用し、潤滑剤を指に着けて肛門に指を入れて感受性の低下を行う。

メスの場合は・・・・おや、誰か来たようだ。

これ以外の行為も必要とあれば実施しても構わない。ただし、暴力にならないように。

 

これらの行為を行い、感受性の低減を行う。

感受性低減の際、各刺激は仔馬が刺激を受けていることに気が付かなくなるまで繰り返す。

大体30~50回くらいが目安。

刺激に慣れた仔馬は、リラックスした表情になり、頭が伸びたり眠い表情になる。

 

注意すべきこと

仔馬が抵抗しているときに刺激を反復する作業を「アァ、カワイソウー」などと言って中断するとロクなことにならない。あるいは、逃走するのを許してしまうと不適切な行動が固定化される。ので、仔馬が嫌がっても作業は中断しないこと。(体調が悪い場合を除き)

 

・2回目のセッション

この作業では感受性低減のレッスンが行われる。

2~3回目のセッションでは2人がチームになって作業を行うと効率がいい。

感受性低減のレッスンでは、仔馬にいくつかの行動を教え込むことができる。

例えば、脇腹に圧力を受けたときに後躯を横方向にに移動させること、或いは大人しく誘導させることなど。

脇腹の感受性を強化させるには脇腹を指で軽くつくようにする。その圧力から逃れるために仔馬は最終的に圧力から遠ざかる方向に動くようになる。

仔馬が動いたら、直ちにその圧力を緩めること。大半の馬はこの刺激を3~5回繰り返すと正しい反応を理解するようになる。このセクションにおいては両脇の脇腹の感受性を強化する必要がある。

3回目のセッション

3回目の刷り込みトレーニングセクションでは、主にトレーニングの補強が行われる。それまでのレッスンを復習し、感受性強化に対する反応を改善・洗練するのである。

 

馬の生活において、輸送は頻繁に発生する出来事である。

従って、3回目のセッションの際に母馬と仔馬を馬運車に誘導することが多い。

その後、時々ほかの補強トレーニング・セッションを行うときに役に立つ。

 

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA